セルフチェック
2017年03月08日更新 2017年02月28日公開

早期治療につながる!うつ病のセルフチェックの方法

国内でも多くの人が苦しんでいるうつ病について、ドクター監修により、自分でできるうつ病のチェック方法をご紹介します。うつ病が疑われる場合は、医師の診察を受け、早期に適切な治療をはじめましょう。

うつ病に苦しむ人たちは、国内で約100万人にも上るといわれています。けれども、セルフチェックによって、より早い段階でうつ病の可能性を見つけることができれば、深刻な状態になる前に、医師による適切な診察を受けることができるのです。今回は、ドクター監修により、うつ病のセルフチェック方法について解説していきます。

うつ病には2つのタイプがある

うつ病には、大きく分けて「従来型うつ」と「非定型うつ」の2種類があります。どちらのタイプかによってセルフチェックの方法も異なるため、まずはそれぞれの症状を理解しましょう。

  • 従来型うつ
  • 一般的に「うつ病」として理解されているのが、従来型うつのタイプです。気分が落ち込みやすくなることで、どのようなことに対してもやる気が起きず無気力になったり、物事に対する興味や関心が薄れてしまったり、といった症状が特徴的です。うつ病というとこのような精神的な症状にフォーカスされがちですが、初期には、不眠や過眠などの睡眠障害、めまい、疲労感(倦怠感)、など身体的な不調が見られることを知っておきましょう。

  • 非定型うつ
  • 非定型うつは、近年になって見られるようになったうつ病のタイプで、特に若年層に多いことが特徴です。症状としては、気分や感情の浮き沈みが激しくなる、常にではないが一定の期間だけ無気力になる、趣味などには興味や関心を持っても仕事には打ち込めなくなる、などがあげられます。従来型うつが多くの場合、その人の内面に起因するのに対し、非定型うつは、職業やライフスタイルの多様化とそれにともなう社会環境の複雑化に起因すると考えられています。

うつ病の2つのタイプを理解したところで、以下ではそれぞれのセルフチェックの方法を見ていきましょう。

従来型うつのセルフチェック方法

  • 【方法1】DSM-V
  • DSM-Vは、DSM-5とも表記される、うつ病の一般的なセルフチェック方法です。アメリカの精神医学界によって提唱されたもので、以下9つのチェック項目があります。

  1. ほとんど1日を通して憂鬱であったり、気分が沈み込んでいたりする
  2. 仕事やプライベート、またはそれらに関わる対人関係などに対して、興味・関心がない
  3. 普段よりも食欲が低下している(まれに増加する場合があります)
  4. 不眠の症状が見られる(まれに過眠である場合があります)
  5. 家事や通勤・通学といった、日常生活のルーティンワークをつらく感じる。または、日常生活で切れやすい。
  6. 疲労感や倦怠感がある。または、無気力である
  7. 物事に対して自分に非があるように感じたり、自身に価値がないと感じたりする
  8. 注意力散漫になり、思考力や集中力が低下している
  9. 死にたいという思いにとらわれる

1と2のどちらかに当てはまることが必須であり、1と2の項目を含めたすべての項目において、5つ以上に当てはまる状態が2週間以上、ほとんど毎日続くのであれば、うつ病であると判断できます。

  • 【方法2】ICD-10
  • ICD-10は、WHOが公的に認めているうつ病のチェック方法です。DSM-Vと同じく世界中で一般的に用いられており、以下10つのチェック項目があります。

   <よく見られる典型的な症状>

  1. ほとんど1日を通して憂鬱であったり、気分が沈み込んでいたりする
  2. 仕事やプライベート、またはそれらに関わる対人関係などに対して、興味・関心がない
  3. 以前より活動力が低下した。または、疲れやすくなった。
  4. <その他の症状>

  5. 注意力散漫で、集中力が低下している
  6. 自分に自信が持てず、「だめな人間だ」と思う
  7. 物事に対して自分に非があるように感じたり、自身に価値がないと感じたりする
  8. 将来に夢や希望が持てない
  9. 死にたいという思いにとらわれる。または、自傷行為の経験がある
  10. 不眠の症状が見られる(まれに過眠である場合があります)
  11. 普段よりも食欲が低下している(まれに増加する場合があります)

(1)で2つ、(2)で2つの項目に当てはまる状態が2週間以上続くならば軽度、(1)で2つ、(2)で3~4つ当てはまる状態が2週間以上続くならば中度、(1)で2つ、(2)で4つ以上当てはまる状態が2週間以上続くならば重度のうつ病であると判断できます。

非定型うつのセルフチェック方法

非定型うつには9つのチャック項目があり、それらはさらに5つに分類されています。

   <気分反応>

  1. 好きなことには積極的だが、嫌いなことはできない
  2. 喜ばしいことがあれば気分も明るくなるが、ささいなことで落ちこむこともある
  3. 唐突に泣いてしまうなど、感情を上手くコントロールできない
  4. <食欲増加(体重増加)>
  5. 食欲がコントロールできず、暴飲暴食によって太る
  6. <過剰睡眠>

  7. 1週間に3日以上は1日10時間以上眠る(日中寝ていなくても、ベッドに横たわっている時間を含みます)
  8. <鉛性麻痺>
  9. 気分が落ちこむのにともない、体が鉛のように思だるく感じる
  10. <拒絶過敏症>
  11. 他人から否定・拒絶されることに過敏になり、他人との交流を避ける
  12. 友達や恋人を作らず、深い人間関係を築こうとしない
  13. 引きこもりの傾向がある

従来型うつ病と緊張病のいずれでもなく、(1)の傾向を強く持ち、(2)~(5)に2つ以上当てはまる場合は、非定型うつの可能性が高いと言えます。

より簡単なうつ病のセルフチェック方法

ご紹介したチェック方法以外にも、日常生活の中での行動から、うつ病であるかを判断することが可能です。うつ病になると、観察力や注意力、判断力が弱まるため、他人に合わせたり、相手の次の行動を予測したりすることが難しくなります。

たとえば、集団で道を歩いているときの、自分の行動を振り返ってみてください。周りのペースに合わせて歩幅や歩くスピードを変え、足並みをそろえることができていますか?周りに合わせようと意識しているのに、自分だけ先に進んでしまったり、あるいは遅れてしまったりする場合は、うつ病の可能性が疑われることもあります。

セルフチェックによってうつ病かもしれないと思ったときには、医師の下で適切な診断を受けましょう。

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